イルマ Episode-1

とりあえずほぼログのままです。
後々修正するかもしれないし、しないかもしれませんっ。



少女の声「あーあー、これがあんたのチームの回線ね?」
イルマ「ちょっ……ダメだよ、勝手に通信機使っちゃ・・・!」

あたしは慌てて止めようとしたんですけど…間に合いませんでしたっ。
特殊C支援小隊のチーム回線に、みんな聞いたことのない女の子の声が流れます。

ソウマ・カミュエル「聞かない声だな・・・誰だ・・・?」
キョウガ「···誰だい?この声は」
グリム・E・ジャガーノート「おはようござ・・・」
グリム・E・ジャガーノート「知らない人の声が!」
かすみ「あら?誰の声かしら?」
ソウマ・カミュエル「うむ。」
かすみ「あはは、グリム君はこんばんは」
ゼルダ・バイデン「あらぁ?誰かしらぁ?」
グリム・E・ジャガーノート「こ、こんばんは・・・?」
ゼルダ・バイデン「あ、グリムさんお疲れ様ぁ」
ソウマ・カミュエル「やあ・・・グリム」
キョウガ「こ、こんばんはさぁ」
グリム・E・ジャガーノート「う、うん、こんばんは、お疲れ様です。えーっと・・・ど、どういう状況?」
少女の声「いいでしょちょっとぐらい! ……ハロー、アークス殺しの妹のチームの皆さん」
キョウガ「···なんだい、アークス『殺し』とは」
かすみ「え、な、何かしら・・・?.。o(確か私に身に覚えはないはず・・・)」
グリム・E・ジャガーノート「ふうん・・・?」
ソウマ・カミュエル「・・・」
少女の声「私はドミナ・バンフィールド。あななたちのチームのイルマ・ラインベルガーの兄、クラウスに殺された、ベルナルドの妹よ」
キョウガ「···状況が、何一つ、理解出来んぞ」
グリム・E・ジャガーノート「オレ、また幻覚の中かな・・・何言ってんだ、コレ・・・」
ソウマ・カミュエル「・・・ふむ」
かすみ「え?ちょ・・・え?ど、どういうこと?」
ソウマ・カミュエル「いや、俺達にも聴こえている問題ない・・・>グリム」
グリム・E・ジャガーノート「あ、そ、そうですか。良かった・・・?oO(だとしたらコイツ、何言ってんだ・・・?)」
ソウマ・カミュエル「イルマの兄に殺された人物の妹・・・という訳か・・・?」
ドミナ「10年前に、あるアークスシップがダーカーの襲撃を受けたわ」
キョウガ「10年前、ふむ」
ドミナ「そのときイルマの兄、クラウス・ラインベルガーは、錯乱して味方を襲ったのよ」
ドミナ「数人のアークスが負傷し、一人が犠牲になった・・・」
ソウマ・カミュエル「・・・。」
キョウガ「錯乱、ねぇ」
ドミナ「そこで犠牲になったのが、私の兄様、ベルナルドよ」
ソウマ・カミュエル「それで・・・?」
かすみ「ん・・・そ、そんなことがあったのね・・・?」
ソウマ・カミュエル「文句の一つでもいいに来たのか・・・?」
キョウガ「それでどうしたんだい?」
ドミナ「まったく、アークス殺しの兄を目指してまーす、なんてとんでもない娘よね?」
キョウガ「わざわざ僕らに言ってどうするんだい?」
ドミナ「まぁ、腹いせかな? こんな子をチームに入れて、白い目で見られても知らないわよー?」
キョウガ「イルマ君がしたのではないのに、イルマ君が白い目で見られる意味が分からんね」
かすみ「え、そ・・・それは・・・.。o(どうしよ、私も言われてるのかしら・・・)」
ソウマ・カミュエル「/moya 先ほどイルマの声が通信機から聴こえた・・・彼女とイルマ・・・ただの仇以上に何か繋がりがあるのかもしれんな・・・」
ドミナ「そうね、この子が罪の意識を感じてるなら私も、周りも何も言わないかもしれない」
ドミナ「でもこの子は自分の兄がしたことを知らなかったって言うのよ。お兄ちゃんはそんなことしない、なんて言うし・・・」
キョウガ「···」
ドミナ「そりゃ私も腹が立つってものよ」
グリム・E・ジャガーノート「・・・」
かすみ「・・・」
キョウガ「···」
ドミナ「ふぅ、非礼は詫びるわ。私もちょっと大人気なかったかもね」
ソウマ・カミュエル「ふむ・・・」
ドミナ「言いたいこと言って気が済んだし、私はこれで帰るわ。じゃーね!」
グリム・E・ジャガーノート「・・・・・・・・・」
グリム・E・ジャガーノート「#何か握りつぶした音」
ソウマ・カミュエル「言いたいことをいって切ってしまったようだな・・・。」
キョウガ「······(何かを叩きつける大きな音」
イルマ「あ、えっと。皆さん、お騒がせしてごめんなさいっ」
キョウガ「イルマ君」
かすみ「まったく・・・勝手な人ね・・・あ、イルマちゃん大丈夫?ていうか知り合いなの?」
ソウマ・カミュエル「そのようだ・・・。」
キョウガ「何かされてないかい?怪我はないかい?大丈夫かい?」
イルマ「あ、大丈夫です・・・えっと、私のお兄ちゃんと、あの子のお兄さんは親友・・・だったんです」
かすみ「そ、そうだったの・・・・」
キョウガ「···それで?」
イルマ「小さいときに会ったことはあったけど、すごく久しぶりに会いました・・・ね」
キョウガ「久し振りでこれとは随分ヘビーだったねぇ」

ドミナちゃんが帰った後、チームルームに場所を移したあたしのところに、キョウガさんが駆けつけてきてくれました。

キョウガ「イルマ君!」
イルマ「あ、キョウガさん・・・」
キョウガ「あ、心配で急いで来たからエプロンしたまんまだったよ」
イルマ「ありがとうございます・・・ほんとにごめんなさい」
キョウガ「···災難だったねぇ(心配そうな顔」
イルマ「いえ・・・あの子の気持ちは分かるので・・・」
イルマ「兄を失ったのは、二人とも同じ、ですし・・・」
キョウガ「···イルマ君、辛いことをひとつ聞きたいんだが、いいかな」
イルマ「はい、どうぞ・・・」
キョウガ「本当に君は、その事実を知らなかったんだね?」
イルマ「知らなかったです、昨日までは」
キョウガ「···そうか」
イルマ「昨日もあの子に会ったんです、すごく久しぶりに」
キョウガ「ふむ」
イルマ「そのときに同じことを聞かされて・・・」
キョウガ「···そうか」
イルマ「でもほんとに知らなくって」
イルマ「お母さんに聞いてみたんです」
キョウガ「うん」
イルマ「そしたら、お兄ちゃんが錯乱して味方を襲ったのは本当らしい、って。記録はあるそうです」
キョウガ「···記録には、か」
イルマ「あたしがお兄ちゃんにすごく懐いてたので、秘密にしてたって・・・」
キョウガ「···そうかそうか」
イルマ「あたしの両親はその10年前の事件の後、離婚してるんですけど」
イルマ「今考えたら、そのことが原因だったのかなって」
キョウガ「···」
イルマ「離婚した後、あたしはお母さんの旧姓にかわったんですけど」
イルマ「それも、お兄ちゃんと同じ姓だとまずいっていう考えから、だったみたいです」
キョウガ「···」
イルマ「でも、それを聞いてもやっぱり信じられないんですよね」
イルマ「あのときお兄ちゃんはあたしを守ってくれて」
イルマ「そして・・・死ぬところも、あたしは・・・見てるはず」
キョウガ「···イルマ君、その記憶は確かなのかい?」
イルマ「あの襲撃事件のときのことはなんだかぼやっとした記憶しかなくって・・・」
キョウガ「そうか···」
イルマ「でも、そこだけは確かなはず・・・」
キョウガ「···君はお兄さんが自分を庇って死ぬところを見ている」
キョウガ「だが記録には君のお兄さんは殺人を犯している···」
キョウガ「···不可解だねぇ(腕を組む」
イルマ「そうです。錯乱してたのなら、あたしを助けられなかったと思うので・・・」
キョウガ「···ダーカー襲撃、なのだからねぇ···」
キョウガ「アークスが錯乱する事は、あるのだろうか···」
イルマ「分からない、です・・・」
イルマ「ふぅ・・・」
キョウガ「···」
イルマ「なんだか疲れちゃいました」
キョウガ「イルマ君」
キョウガ「良く、話してくれたね」
イルマ「いえ・・・話して、あたしもちょっと楽になりました」
キョウガ「···それなら良かったよ」
イルマ「こちらこそ、聞いてくれてありがとうございました!」
イルマ「あたしは部屋に戻りますね」
キョウガ「うむ、良く休みなさい」
イルマ「はい、おやすみなさい!」
キョウガ「あぁ、おやすみ」

あたしがチームルームの出口へ向かうと、そこにアーデルさんが立っていました。

イルマ「っとと、アーデルさんっ」
アーデルハイド「はろー」
キョウガ「やっ」
イルマ「聞いちゃってました? あ、いえ。別に聞かれてもいいんですけど・・・」
アーデルハイド「まぁ、さっきの騒ぎから聞いてはいたんだけどね。あえて、いうこともないかなーって」
イルマ「うう、お騒がせしてごめんなさい・・・」
アーデルハイド「いやいやいや、人間色々あるものさ」
キョウガ「ハハハ、そのまま黙っていられるよりは皆気が楽だろ」
イルマ「そうですね、いま話したら元気も出ましたし」
キョウガ「良いことだ良いこと」
イルマ「それじゃこれで失礼します。アーデルさんも、お疲れさまでした」
アーデルハイド「はーい、おつかれねー」


登場人物まとめ

クラウス・ラインベルガー
 イルマの兄。優秀なアークスでバレットボウの名手。
 10年前のアークスシップ襲撃事件の際、錯乱して味方を襲い、親友のベルナルドを殺害したとされる。
 イルマの記憶では、イルマをかばって命を落としている。

イルマ・リオ
 クラウスの妹。リオは母親の旧姓。
 自分をかばって死んだ兄の代わりにアークスになり、みんなを守ると誓った。
 兄が10年前に起こした事件のことは、ドミナに知らされるまで知らなかった。

ベルナルド・バンフィールド
 クラウスの親友。ソードを使うハンター。
 クラウスと同期でとても仲が良かったが、10年前の事件の際、錯乱したクラウスに殺害されたとのこと。

ドミナ・バンフィールド
 ベルナルドの妹。最近アークスになったばかりのテクター。
 イルマのひとつ年下で、かつてはイルマのことをお姉ちゃんと呼んで慕っていた。
 クラウスの起こした事件を認めないイルマを恨んでいる。

  • 最終更新:2015-09-14 00:26:53