イオリst3 prologue 「誤解と甘え」

チームルームで、ミリィさんの恋愛経験のお話を聞いた。
3年前、当時11歳のミリィさんのおませな恋愛体験に、各々が反応を示す。



かすみ「いいわねー・・・そういう恋愛・・・そういう記憶思い出さないかしら?」
イオリ「ふふ、ちーちゃんがヤキモチ妬きますよー?」
アーデルハイド「逆に、キにしなさそうな気もするねぇ。彼なら」
ミリエッタ「あはは…チアキさんなら、「俺との思い出の方が楽しくなるようにしてやるさ」とかいいそうっ」
イオリ「ふふ、言うかもー」
blueline「男らしいですね・・・」
ミリエッタ「聞いてる方が恥ずかしくなりそうですけど…チアキさんのそういうところ、素敵だと思います~」
アーデルハイド「好意を隠しもせず、ストレートにぶつけたものねぇ。今時中々いないタイプ」
かすみ「あ、あはは・・・チアキ君だってそんな経験・・・あ、なさそうなこと言ってたわね」
イオリ「私の知る限りでは、あの子は恋愛経験ゼロだったと思いますねー」
ミリエッタ「あんなに堂々としてるのに、意外です~」
イオリ「んー、人気はあったみたいですけどー」
blueline「確かに、他の隊の男性は・・・ ロウフルさん、ベルくん、レンくんをはじめ・・・ ・・・・・ ヘタr」
ミリエッタ「…あぅ」
イオリ「レンくんもヘタレなのですねー」
blueline「いや・・・・それをイオリさんが気付いていないことそのものが証拠で♯小声」
アーデルハイド「弟くんも、たいへんだ。」
blueline「そうですね・・・ 大変な努力をしないと大変ですね・・・」



ちーちゃんのお話から、レンくんのお話へ。
ミリィさんはもう休むとのことで、チームルームをあとにした。
そういえば、レンくんについては、少し気になってることがった。



イオリ「そういえば、レンくんは私のこと苦手みたいでしたねー」
blueline「・・・・・えっ?どのようなエピソードでそのような結論に?」
かすみ「え・・・」
イオリ「なんだか、緊張しちゃうみたいな感じでしょうかー」


なんとなくそう感じてる、というだけで、具体的に聞かれると返事に困ってしまった。
あ、そういえば。


イオリ「あ、クリスマスプレゼントのお礼を言いにお部屋に行ったことがあったのですけど、そのとき、やたらと緊張してたようなー。普段も、私とあんまり目を合わせようとしてくれませんしー。いじられるのがあんまり好きじゃないのかもですねー」
blueline「・・・・・ oO(レンくん・・・ これは相当頑張らないと駄目そうです・・・ というかイオリさんも結構ベルくんのこと言えな・・・)」
アーデルハイド「ふーん。」
イオリ「前は、もしかしたら好かれてるのかも、って思ったのですけどねー。あの子はよくわかりませんー・・・」
かすみ「あら、好かれてるかも?って」
blueline「ふむ・・・ 以前は違う態度だったのです?oO(それで合ってますけどね)」
イオリ「違う態度、というかー・・・確か、執事はケーキを作れたほうがいいか? みたいな話題だったかな? 私は個人的には作れてほしいかなー、みたいなことを言ったときに、やたらとやる気を出してたように感じたのでー」
blueline「そうでしたか・・・ 単純な性格ですからね
oO(現在絶賛修行中ですがね・・・)」



単純、と言われても、私にはよくわからない。
そこに、葉月さんが合流。



アウグストゥス「姦しい雰囲気だねぇ」
イオリ「今から考えると、単に女性受けがよさそうだから、という理由だったのかもですねー」
blueline「まぁ、割と軽い所ありますから・・・
oO(貴女1人の気を引くためですけどね・・・)」
イオリ「あら、軽い子なのですかー?」
blueline「軽いというか・・・ 基本的に女性と話すのは得意というか上手ですね・・・ 基本的に、ですが・・・」
アーデルハイド「そんな彼が緊張してしまうと。」
イオリ「・・・相当怖がられてるのかしら、私・・・」
blueline「oO(何故その結論に!)」
イオリ「オルトくんやロウフルさんも私のこと怖がりますしねー・・・ はぁ・・・」
かすみ「いや・・・そうかしら?そんなことないんじゃないかしら?」
blueline「そ、そうですよ?あの子だってどう接していいのかわからない場合もあると思いますし?」
イオリ「男の子から見ると、そんなに怖いのですねー・・・」
blueline「いやいやいや・・・」
イオリ「・・・私も優しく抱きしめられたい・・・」
blueline「oO(あの子には難しいアクションですね)」
かすみ「んー・・・イオリちゃんには先入観を除いてお話しすることをオススメするわ」
イオリ「先入観、ってなんでしょうー?」
かすみ「ほら・・・怖がられてる、とか?そんなことないかもしれないわよ?」
イオリ「まあ、オルトくんやロウフルさんが私を恐れてるのは事実ですしねー・・・」
blueline「オルトさん、と言う方については存じ上げませんが・・・ ロウフルさんについてはイオリさんと近い関係にあるように見えますが・・」
イオリ「まあ、ロウフルさんは入隊時期の近い後輩ですしねー 付き合いも長いのでー」
アーデルハイド「んー。男性視点から見ると、イオリちゃんって「強い」イメージがあるからかもねぇ。」
イオリ「やっぱり「強い」ですよねー・・・否定できないですー」
アウグストゥス「男が兎だとするとイオリ君は獅子だからねぇ。近寄りがたいと思ってるのかもしれないよ」
blueline「し、獅子!?」
イオリ「獅子かー・・・ 龍みたいな男の子はいないかなー・・・?」
アウグストゥス「ルーク君あたりかな…?」
blueline「oO(あの子はハムスターかな・・・)」
イオリ「ルークさんはせいぜい蛇でしょうねー アークスとしての腕前はともかくー」
アウグストゥス「おーっと、蛇を舐めちゃいけないよ? その気になれば獅子だって殺せるんだからね」
イオリ「あら、そうなのですねー」
アウグストゥス「毒蛇か、巨大蛇限定だけどね」
アーデルハイド「まぁ、そうした女性の、思わず見せた「弱さ」に、ころっといく男も、少なくないときくけども。」
アウグストゥス「と言いつつもイオリ君はガードも固いしね」
イオリ「ガードが固すぎて近寄りがたい感じなのかもですねー・・・ うーん・・・でもだからって緩めるのもなー・・・ 軽い女みたいで・・・」
blueline「だ、大丈夫ですよ、ちゃんと皆分かってますから・・・ イオリさんは貞淑で素敵な女性だと・・・」
イオリ「急に誰かれ構わず男の子の胸に飛び込むようなことがあっても? ・・・いや、そんなことできないなー・・・」
blueline「・・・・流石にそれは驚愕しますけど・・・・」
かすみ「あはは・・・私もそんなイオリちゃんは・・・ちょっと難かな?」
イオリ「・・・ぎゅーってされたい・・・」
アーデルハイド「…むしろ、今の声を男性陣にきかせてあげたいくらいだね。」
アウグストゥス「あ、録音したよ」
イオリ「こんなの、男の子には聞かせられないですよー って、えっ!?」
アーデルハイド「仕事はやいねぇ」
アウグストゥス「嘘嘘」
イオリ「よかったー・・・」
blueline「・・・・でも、もし怖がられているかもしれないとお思いでしたら・・・ 例えば、あえて例を上げるなら、レンくんと・・・ また2人になって話してみる、とかどうでしょう? 誤解は・・・とけるかもしれませんよ?」
イオリ「誤解、ですかー・・・ また怖がらせちゃわないかな・・・?」
かすみ「そんなことないんじゃないかしら? 私だったらすぐぎゅーってしちゃうのになー【ぎゅー】」
アウグストゥス「異性でもそれが出来るのかい?」
イオリ「うー、かすみさんを彼氏にしちゃいたいですー#ぎゅー」
blueline「だ、大丈夫ですよ、きっと。姉の私が保証しますから大丈夫です。」
イオリ「んー、じゃあ機会があったらレンくんともお話してみようかなー? ずっと怖がられてるのもアレですしー」
blueline「そ、そうしてみてください。
oO(・・・できることはしましたよ・・・ 後は貴方次第です、レンくん・・・)」
アーデルハイド「誤解を解いてみるところから、はじめましょう。」
かすみ「あはは・・・そうね。一度お話ししてみると良いかもしれないわね?」
イオリ「オルトくんやロウフルさんは誤解じゃないっぽいのがアレですけどねー・・・ はぁ・・・」
アウグストゥス「……ちなみにその二人には何をしたんだい?」
イオリ「うーん、普段からちょっといじめるくらい? ・・・いじめるのがいけないのか」
アウグストゥス「……毎日毎日虐めに耐えられるのは相当の精神力の持ち主だよ?」
blueline「オルトさんはミリエッタさんから口が悪くて生意気な子だと聞いているのですが・・・ それをむしろいじめてしまうのですね・・・」
イオリ「この隊の男の子たちはみんな精神がタフですねー かわいくてついつい、いじめちゃうのですー」
アウグストゥス「やりすぎて限度を超えちゃったのかもねぇ ロウフル君は大体自業自得感もあるけど」
アーデルハイド「ロウフルくんはまぁ大体はしょうがないねぇ。」
blueline「むしろいじめてもらうためともとれる言動が多いですね・・・」
イオリ「うー・・・私にはロウフルさんもルークさんもフレイさんもベルゼさんも、おんなじように見えちゃいますー・・・」
アウグストゥス「おもちゃとしか?」
かすみ「あら、そうなの?」
イオリ「おもちゃ、というかー 他人がからかえるような隙をわざと見せてる、みたいな?」
かすみ「あはは・・・.。o(そもそも、異性と思われてない?)」
blueline「イオリさんから見たら全員被虐趣味なのですね・・・」
イオリ「被虐趣味・・・なのかな・・・?」
アウグストゥス「ないない」
イオリ「会話には何かしらのきっかけがいりますからー わざと隙を見せて、そういうのを作ってくれてるのかな、なんて思いますがー」
blueline「いや・・・ ロウフルさんやベルくんがそこまで考えているようには・・・」
アウグストゥス「それ、割と異常な考え方だと思うよ」
イオリ「異常、ですかー・・・」
アウグストゥス「なんていえばいいのかなぁ… 君にとって、異性……男とはなんだい?」
イオリ「男とは・・・? ・・・ ・・・なんでしょう・・・?」
アウグストゥス「まあ、ちょっと範囲が広すぎたかな…改めるよ 君にとって、特殊支援C小隊の男達は何なんだい?」
イオリ「この小隊の、ということなら、仲間、でしょうかー。仲良くしたい相手、かなー・・・」
アウグストゥス「仲良くしたい、ね ……つまるところ、答えはシンプルなのかもね」
イオリ「シンプル?」
アウグストゥス「単に、弄るのが多すぎたのかもね」
イオリ「そうかもー・・・」
アウグストゥス「別に数回程度なら何も問題はないし、相手も場合によっては一緒に笑ってくれるし でもさすがに次々とされるとうっとおしく思うのはおかしい事じゃないよ ロウフル君はともかく」
イオリ「むー・・・いじるのは控えようかなー・・・」
アウグストゥス「それはそれで逆に心配されるかもね…#苦笑」
イオリ「でも、確かにそういうところ、みんなに甘えすぎだったかもしれないですー」
アウグストゥス「甘えてもいいけど、もっと皆に…男達に気を使うことだね 弄って自分が楽しんでるだけじゃなくて、お互い楽しめるような事しなくちゃね」
イオリ「そうですねー」
アウグストゥス「……僕も昔はよくお兄さんを弄ってたなぁ…」
イオリ「あら、お兄さんがいたのですねー」
アウグストゥス「……結局、お互い中違いのまま死別したけどね…」
イオリ「仲違いしたまま・・?」
アウグストゥス「……嫌われたまま、ね。
極端な話だけど、アークスだからこういうこともあるし」
イオリ「・・・」
アウグストゥス「最後までそうなのは、嫌でしょ?
だからなるべく、誤解があれば早く解く事だね」
イオリ「そうですね、気をつけますー」
アウグストゥス「……まあ、その手順を今考えてるわけなんだけどね」



誤解なのか甘えなのか。
いずれにしても、相手の厚意に一方的に乗っかっているような人間関係は改めるべき時期にきてるのかな、とも思い始めていた。

  • 最終更新:2015-09-15 00:58:00