かすみst2-2「仲間ダロ?」

エックス君の部屋で、私とロウフル君、エックス君のサポートパートナーのチビちゃんの
三人で話をしていた。

ごく普通の、他愛もない話をしている時のことだった。
「これからも…稼ぐの、手伝って下さい…他人に助けを求めるのはサポートパートナー失格…ですが」
チビちゃんが申し訳なく言っている。これからも仕事を手伝って欲しい、というお願いだった。
「ふふ、いいわよ」
私は快く応じる。断るつもりなんてなかったし、
記憶がない今、私の人とのつながりはC小隊の繋がりが主だった。
すこしでも知っている人は仲間、そう思っていた。

ロウフル君も同じ思いだったようで、同様に応じる。
「そりゃもちのろんだぜ」
ロウフル君が、いつもの変わらない調子で言っている。
だって、同じチームの仲間だろ?



瞬間、私の頭の中でフラッシュバックのように記憶が蘇る。

「同じチームの仲間だろ?」

ある森の中。私は何かを持っていて、彼は確かにそう叫んでいた。

「・・・ここに来て今更、仲間か」

誰かが後ろから声をかけてくる。
誰なのか、名前は分からない。けれどよく聞いた記憶のある声。

「オウガ、お前も分かっているはずだぞ、俺達がどういう集まりか・・・」
そう言っていた。どうやら目の前に居る彼はオウガという名前らしい。

「・・・そうだ・・・」
私は背後の彼にあわせて、オウガに対してそう言っていた。

「・・・私達は、仲間じゃ、ない・・・」
冷たい口調で言い放つ私。これが・・・私?



「おい!しっかりしろかすみ!なにがあった!」
「かすみさん? かすみさん…?」

気付くとロウフル君とチビちゃんが私に向かって声をかけてくれている。
そこでやっと私は我に返る。

ほんのすこしだけ思い出した、何かの記憶。
一体なんの記憶だったんだろう・・・。

その時はすぐみんな休んだんだけど・・・あの後、落ち着いてあの記憶のことを整理してみる。
そして、あの記憶でさらに思い出したことがある。

あの時、私が右手に持っていたのは、血まみれの刀だった。

  • 最終更新:2015-11-01 10:42:01